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短期間に三度も建て直された特異な城郭史
伏見城は、その短い歴史の中で場所を変えて三度も築城と破却を繰り返した極めて特異な城である。最初は秀吉の隠居所として宇治川沿いの指月(しげつ)に築かれたが、大地震で倒壊。直後に直線距離で約1キロ離れた高台である木幡山(こはたやま)に巨大な城が再建され、ここで秀吉は生涯を終えた。その後、関ヶ原の戦いの前哨戦で焼失したため、今度は覇権を握った徳川家康によって再建され、将軍宣下の儀式などが行われる徳川政権の拠点として機能した。天下人の交代とともにその姿を変え続けた、政治的シンボルとしての役割が色濃い城郭である。



