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蝦夷地での独立国家構想「箱館戦争」
敵から大臣へ。榎本武揚は、負けたあとに国際法を武器へ変えた。オランダ留学で最先端の海軍知識と国際法を学んだ榎本武揚(えのもとたけあき)は、江戸無血開城の後も新政府に降伏せず、幕府の軍艦(開陽丸など)を率いて北海道(蝦夷地)へ脱走します。彼は箱館の五稜郭を占拠し、武士たちによる選挙を行って事実上の独立政権(蝦夷共和国)を樹立し、その総裁に選ばれました。しかし、新政府軍の圧倒的な物量の前に敗れ、降伏を余儀なくされます。


えのもとたけあき
榎本武揚
敵から大臣へ。榎本武揚は、負けたあとに国際法を武器へ変えた
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敵から大臣へ。榎本武揚は、負けたあとに国際法を武器へ変えた。オランダ留学で最先端の海軍知識と国際法を学んだ榎本武揚(えのもとたけあき)は、江戸無血開城の後も新政府に降伏せず、幕府の軍艦(開陽丸など)を率いて北海道(蝦夷地)へ脱走します。彼は箱館の五稜郭を占拠し、武士たちによる選挙を行って事実上の独立政権(蝦夷共和国)を樹立し、その総裁に選ばれました。しかし、新政府軍の圧倒的な物量の前に敗れ、降伏を余儀なくされます。

02
敵から大臣へ。榎本武揚は、負けたあとに国際法を武器へ変えた。降伏する直前、榎本は自分がオランダから持ち帰った国際海法辞典『万国海律全書』が戦火で失われることを惜しみ、敵の指揮官である黒田清隆にこれを贈りました。黒田は榎本の国際的で深い教養に感銘を受け、彼が死罪になることを防ぐため、自らの坊主頭を差し出してまで助命嘆願を行いました。専門知識と教養が、物理的に自分の命を救った劇的なエピソードです。

03
敵から大臣へ。榎本武揚は、負けたあとに国際法を武器へ変えた。数年の投獄後、榎本は語学力と技術力を買われ、かつての敵だった明治政府に登用されました。樺太・千島交換条約にも関わり、海軍卿、逓信大臣、文部大臣を歴任します。ここで見えるのは、勝者が敗者を消すだけではなかった明治初期の現実です。五稜郭で負けた人物の知識が、今度は新国家の外交と教育を動かす側へ移植されたのです。

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